情家 みえ Joke' Mie
年令不詳 愛媛県出身 ジャズ・ヴォーカリスト
Eternne
<演奏>
情家 みえ(vo)
山本 剛、後藤 浩二*(p)/香川 裕史、楠井 五月*(b)/大隅 寿男、山田 玲*(ds)/浜崎 航(sx,fl)*
<曲目>
Side A | |
1、チーク・トゥ・チーク | |
2、ムーン・リバー | |
3、アイ・キャント・ギブ・ユー・エニシング | |
4、フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン | |
5、ユー・ドント・ノウ・ミー | |
Side B | |
6、カラーに口紅* | |
7、サニー* | |
8、キャラバン* | |
9、君の瞳に恋して* | |
10、スティル・クレイジー* | |
11、ワルツ・フォー・デビー* |
♪ 魅力満載のレコードです。
先ず、情家 みえの誰からも愛され、どこかに可愛らしさの残る優しいヴォーカルが魅力で、超ベテランのバック陣にも気負い無くストレートに歌っているのが良い。
そして、このレコードのもう一つの魅力である超高音質は、1曲目に針を下ろしても盤面のノイズが聴こえない無音状態からいきなりピアノからベースのピチカートが出た瞬間に全てが分かります。レコードのベースとなる盤質はとても良く、その盤に今は入手困難と思われる2インチ幅の78cm、24tr テープに録音し、編集作業は行わず、僅かなエコー以外はエフェクターを使用せず2chにミックスダウンした極上の音を上質な盤面に刻んでいます。
今では海外の高音質盤メーカーでも行わないアナログ録音の大道に挑戦した素晴らしく贅沢なレコードです。
ヴォーカル好きな方、高音質盤を求めている方、いつもはクラシックやポピュラーを聴いている方、音楽好きな方全てにお勧め出来るレコードです。
この豪華で贅沢で高音質なレコードを完成させたお2人のプロデューサーに敬意を表します。
・オリジナルレーベル:Ultra Art Record
・制作:Ultra Art Record
・録音:2017年8月 ポニーキャニオン 代々木 スタジオ
・レコーディング エンジニア:塩澤 利安 (日本コロンビア)
・カッティング エンジニア:武沢 茂 (日本コロンビア)
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:アナログ録音
¥6,900
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アナログの王道レコード
既にお持ちの方もいらっしゃると思いますが、販売中のUltra Art Record 3タイトルが好評ですのでこちらでも改めてご紹介させて頂きます。
好評の裏側には、プロデューサー2人の並々ならぬアーティスト、そして音へのこだわりがあります。
いわゆる復刻では無く、新録音として発売されるレコードは、デジタルで録音されたものをアナログに変換してレコード化することが殆どで、初めからアナログで収録されるのは現在ではワンポイントで収録するクラシック音楽以外は殆んどありません。
ましてジャズやポピュラー音楽のように多チャンネルでの収録が必用なアナログ録音はまずありません。
そんな中、情家 みえ『エトレーヌ』は全てアナログ録音というアナログの王道を行く新録音のレコードです。
1970年代から始まったデジタル技術の急速な発展により録音スタジオのレコーダーも1984年にSONYの24chデジタルレコーダーPCM3324の量産を期にあっという間にアナログ録音からデジタル録音に置き換わりました。
それから既に30年近くも経ったいま、当時のアナログ録音が極めた録音手法により収録されたのが『エトレーヌ』です。
現在のデジタル録音と比べると何とも贅沢です。
仮に『エトレーヌ』LP1枚分の収録に4時間掛かったとします。
(実際にはもっと掛かっていると思いますが・・)
デジタルで録音すれば、プロ御用達のPyramix等を使って24chで4時間録音しても1台1万円程度のHDに十二分に録音できます。
しかし、アナログ録音は 24ch 録音をするために、STUDER A-800を使用し、録音用テープは入手も大変な2インチ幅の78cm 24trテープを使用しての録音となります。
78cmのテープスピードでは 1本で僅か15分しか録音ができず、テープ価格は1本6万円〜7万円と高額です。
4時間の録音では、15分テープが16本も必要となりテープ代だけでも100万円を超えていると思います。
それをアナログミキサーで24chから2chにレコードカッティング用マスターとして1/2inch 38cm 2trにトラックダウンされます。このようにして完成されたアナログ録音の王道レコードは、やはり一味違います。
アナログと同時にデジタルでも収録されUHQCD(192kHz/24bit)と比べると、自然光とスタジオ光のような違いを感じました。
両方ともヴォーカルや各楽器を的確に捉えていますが、レコードの方は音の輪郭に柔らかさがあり、UHQCDの方は輪郭までシャープです。勿論聞き手の感じ方にもよると思いますが・・・
私事ですが、レコードを仕入れて試聴する際には、スタンダードな物さし(基準)として使用するカートリッジが有ります。DENON DL-103です。 1972年頃から使い続け、良くも悪くも自分自身のレコードの音の基準となっているからです。 情家 みえ『エトレーヌ』も小川 理子『バルーション』もまずDL-103で聴きました。
103は古くてもタフで、音を上げる事の少ないのですが必死に盤面に食いつき、今まで聴かせてくれなかった音を聴かせてくれました。それだけこのレコードは凄いです。
『エトレーヌ』は、同時にアナログとデジタルを収録して、レコードとUHQCDで発売されていますので比較試聴には絶好のソースです。
録音について長々としてしまいましたが、『エトレーヌ』のこだわりは録音だけではありません。
情家 みえのヴォーカルは、誰からも愛されどこかに可愛らしさの残る優しい声が魅力で、A面、B面と演奏者を変えています。
A面のバックには、山本 剛(p)/香川 裕史(b)/大隅 寿男(ds)がジャズのスタンダードを担当し、B面のバックには、後藤 浩二(p)/楠井 五月(b)/山田 玲(ds)/浜崎 航(sx,fl)が、ポップスとも言えるスタンダードにジャズテイストを加えて演奏するというこれまた贅沢な内容なのです。
更にUltra Art Record の第2弾は、日本オーディオ協会の会長であり、テクニクスの執行役員でもあるジャズ・ピアニストの小川 理子の『バルーション』です。こちらもレコード、UHQCDの両方で発売中ですが、レコードは、流石にアナログ録音では無く384kHz/32bitのデジタル録音からアナログに変換されレコード化されています。
また、『バルーション』は、30cm 78回転 ステレオシングルという類を見ないレコードも発売中です。
いづれもよくぞここまで!という素晴らしいレコードです。
Ultra Art Recordは、2人のプロデューサーにより次のリリースも計画されているようで今から楽しみです。