Jazz The Best Disk 5
ジャズ・ザ・ベスト・ディスクとして特に音質・演奏共に定評のあるレコードを掲載しています。
掲載しているレコードは、デジタル録音されたものをレコード化したものも有りますが、元々演奏・録音共に良いために望まれて復刻されたアナログレコードがほとんどです。
また、最近少しずつアナログの新録音、ダイレクトカッティング盤なども生まれてくるようになりました。
その中から実際にご購入頂きましたお客様や店主の感想をまとめてここにピックアップしてあります。
これらをお探しの方の参考になれば幸いです。 (順不動)
★★★★★ = 高音質盤の中でも最も良い音です。 ★★★★ = 最上級の音質です。
Birth of the Blue
バース・オブ・ザ・ブルー 33rpm LP
<演奏>
マイルス・デイヴィス(tp)
ビル・エヴァンス(p)/ジョン・コルトレーン(sx)
キャノンボール・アダレイ(sx)ポール・チェンバース(b)/ジミー・コブ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、オン・グリーン・ドルフィン・ストリート | |
2、フラン・ダンス | |
Side B | |
3、ステラ・バイ・スターライト | |
4、ラブ・フォー・セール |
♪ この『バース・オブ・ザ・ブルー』は、名盤『カインド・オブ・ブルー』が録音される1年前に同じメンバー、同じスタジオで録音されましたが、あまりにも『カインド・オブ・ブルー』の評価が高くその影に隠れてしまいました。
しかし、『バース・オブ・ザ・ブルー』は、歴史的、音楽的にも重要な意味を持ちます。当時ジャズの最前線となるモーダル・ジャズを垣間見ることができ、コード進行では無く、現代のクラシック音楽での一般的なモードを使用し新しいアプローチの実験を始めていました。
4曲はバラバラにボーナス・トラック等として収められたことはありますが、まとめて1枚のアルバムになったことは無いと思います。
演奏は勿論ですが、録音状態も『カインド・オブ・ブルー』に勝るとも劣りません。
この隠れた名盤がAnalogue ProductionsとQuality Record Pressingsにより最高音質で復刻されます。
Birth of the Blue
ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ Vol.2 33rpm 2LP
<演奏>
アルネ・ドムネルス (as, cl)
ラース・エルストランド (vib)/ベンクト・ハルベルク (p)
ゲオルク・リーデル (b)/エーギル・ヨハンセン (ds)
<曲目>
Side A | |
1、虹の彼方に | |
2、グッベン・オッホ・カリンゲン | |
3、意味などない | |
Side B | |
4、イン・ア・メロウ・トーン | |
5、ナンシー・ウィズ・ザ・ラーフィング・フェイス | |
6、ハイライフ (Take 2) | |
Side C | |
7、哀れな蝶 | |
8、エグザクトリー・ライク・ユー | |
9、シングス・エイント・ホワット・ユーズド・トゥ・ビー | |
Side D | |
10、ジープ・ブルース (Take 2)* |
♪ ジャズの世界的名録音として知られる『ジャズ・アット・ザ・ポーンショップ』は、12月6日と7日の2日間行われた演奏をライブ録音したもので、こちらは Vol.1に含まれていない演奏をまとめ、以前に発売されていた通常盤のVol.2 には含まれていない、『イン・ア・メロウ・トーン』と7日に演奏された『ジプシー・ブルース』をボーナス・トラックとして追加しています。
ただ、全世界僅か500枚プレスのためすぐに完売してしまいました。
At Home
アット・ホーム 33rpm 2LP
<演奏>
アヴィシャイ・コーエン(b)
サム・バルシュ(p,org)/ヨスヴァニー・テリー(sax)
ディエゴ・ウルコーラ(flh)/アン・ドラモンド(fl)/マーク・ギリアナ
トマー・ツアー(ds)/ジェフ・バラード(perc)
<曲目>
Side A | |
1、フィディオップ | |
2、マドリード | |
3、リー・ラー | |
Side B | |
4、リメンバリング | |
5、レヌーフの最後の歯 | |
6、ゲルション・ビート | |
Side C | |
7、ノー・ワーズ | |
8、パンク | |
9、地中海の太陽 | |
Side D | |
10、サバ | |
11、トレド |
♪ チック・コリアのオリジンに参加して多才なマルチ奏者ぶりを見せたベーシスト・ヴォーカリストとして大活躍のアヴィシャイ・コーエン通算6枚目のリーダーアルバムです。
また、自身が立ち上げた『RAZDAZ Records』の第2弾となります。
CDで発売され大ヒット曲となった『Remembering』を含む『At Home』の20周年記念としてレコードとして初登場しました。
11曲が収録されていますが、低音の魅力が存分に堪能できるベース中心の曲から、ピアノとベースのデュオの柔らかな曲調、また、ホーンも加えたエネルギッシュなものまでバラエティー豊かな演奏を披露しています。
Waltz for Debby UHQR 200g 45rpm 2LP BOX SET
ワルツ・フォー・デビー UHQR 45rpm 2LP BOX
<演奏>
ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b)/ポール・モチアン(ds)
<曲目>
Side A | |
1、愚かなり我が心 | |
2、ワルツ・フォー・デビー | |
Side B | |
3、デトゥアー・アヘッド | |
Side C | |
4、マイ・ロマンス | |
Side D | |
5、サム・アザー・タイム | |
6、マイルストーンズ |
♪ 1961年6月25日に名門ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードで行われたビル・エヴァンストリオのライヴ録音で、《ワルツ・フォー・デビー》と《サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード》の2枚を合わせると、当日のライブ演奏のほぼ全容を聴くことが出来、このビル・エヴァンスのアルバムの中でも最も人気の高いと言っても良いアルバムをAnalogue Productionsが満を持してUHQR 45rpm 200g 2LP BOXにて発売です。
音質はやはり違います。音楽全体に雑味が無く、ライヴ感がよりリアルになりました。
観客の笑い声やグラスの交わる音は自然で、誇張感がありません。
肝心のエバンスのピアノもクリアですが、温かみがあり心地よく、ラファロのベースは早いパッセージでもしっかりと運指がわかります。
モチアンのドラムも特にスネアの広がりが明確になりました。
リバーサイド・レコーディングスの中の《ワルツ・フォー・デビー》とも聞き比べましたが、盤質とプレスの違いが大きいと思います。
これにより先にも書きましたが、雑味がなくクリアで暖かい音調です。
Sunday at the Village Vanguard UHQR 200g 45rpm 2LP BOX SET
サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード UHQR 45rpm
<演奏>
ビル・エヴァンス(p)
スコット・ラファロ(b)/ポール・モチアン(ds)
<曲目>
Side A | |
1、グロリアズ・ステップ | |
2、マイ・マンズ・ゴーン・ナウ | |
Side B | |
3、ソーラー | |
Side C | |
4、不思議の国のアリス | |
Side D | |
5、オール・オブ・ユー | |
6、ジェイド・ヴィジョン |
♪ 1961年6月25日に名門ジャズ・クラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードで行われたビル・エヴァンストリオのライヴ録音で、11日後に交通事故で、亡くなったスコット・ラファロの追悼盤として『ワルツ・フォー・デビー』より先に発売されました。
こちらのアルバムでは、スコット・ラファロのソロが多く聴かれる曲を中心に選曲されており、ラファロのしなやかで美しいベースワークをより多く聴くことが出来ます。
このビル・エヴァンスのアルバムの中でも最も人気の高いと言っても良いアルバムをAnalogue Productionsが満を持してUHQR 45rpm 200g 2LP BOXにて発売です。