Jazz The Best Disk 2
ジャズ・ザ・ベスト・ディスクとして特に音質・演奏共に定評のあるレコードを掲載しています。
掲載しているレコードは、デジタル録音されたものをレコード化したものも有りますが、元々演奏・録音共に良いために望まれて復刻されたアナログレコードがほとんどです。
また、最近少しずつアナログの新録音、ダイレクトカッティング盤なども生まれてくるようになりました。
その中から実際にご購入頂きましたお客様や店主の感想をまとめてここにピックアップしてあります。
これらをお探しの方の参考になれば幸いです。 (順不動)
★★★★★ = 高音質盤の中でも最も良い音です。 ★★★★ = 最上級の音質です。
Legrand Jazz
・オリジナルレーベル:Columbia
・制作:IMPEX RECORDS
・録音:1958年6月25~30日
:ニューヨーク
・規格:45rpm 180g 2LP Stereo
・プレス:RT
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・その他:豪華Wジャケット仕様
:限定盤
・音質:★★★★★
ルグラン・ジャズ 45rpm 2LP
<演奏>
ミシェル・ルグラン(arr,cond)
マイルス・デイヴィス、ドナルド・バード、アート・ファーマー
クラーク・テリー(tp)/ジョン・コルトレーン、ベン・ウェブスター(ts)
ポール・チェンバース(b)/ハービー・マン(fl)/フィル・ウッズ(as,fl,cl)
バリー・ガルブレイス(g)/ビル・エヴァンス/ハンク・ジョーンズ(p)
ケニー・デニス(ds) 他
<曲目>
Side A | |
1、ザ・ジターバグ・ワルツ | |
2、雲 | |
3、チュニジアの夜 | |
Side B | |
4、ブルー・アンド・センチメンタル | |
5、サヴォイでストンプ | |
6、ジャンゴ | |
Side C | |
7、ワイルト・マン・ブルース | |
8、ロゼッタ | |
Side D | |
9、ラウンド・ミッドナイト | |
10、ドント・ゲット・アラウンド・マッチ・エニィモア | |
11、イン・ア・ミスト |
♪ USA Columbiaジャケット仕様の45rpm 180g 2LP盤です。
ミッシェル・ルグランがフランスからアメリカに渡り、コロムビア・レコードとの契約を利用して、マイルス・デイヴィス、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンスなどとレコーディング契約を結んで、11曲のスタンダード・ナンバーを幻想的に再構築を行い録音した名盤です。
これだけの錚々たるメンバーが一堂に会して演奏をすれば悪い訳はありません。広々とした録音空間が細部まで捉えられていて、ルグランのアレンジによるパートの緩やかな浮き沈みが素晴らしい。
ジャズファンのみならず全ての音楽ファンに聴いて頂きたいレコードです。
Wood 2
・オリジナル:King Record
・制作:King Record
・録音:2004年 ロサンゼルス
・プレス:東洋化成株式会社
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・その他:国内プレス盤 限定生産盤
・音質:★★★★★
ウッド 2 33rpm 2LP
<演奏>
ブライアン・ブロンバーグ(b)
ランディ・ウォルドマン(p)/ヴィニー・カリウタ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、キャラバン | |
2、ボリヴィア | |
Side B | |
3、ブルー・ボッサ* | |
4、ウィッチ・ハント | |
5、アイル・リメンバー・エイプリル | |
Side C | |
6、キャリー・オン・ウェイワード・サン* | |
7、フォー・ブラザーズ | |
8、バタフライ | |
Side D | |
9、シャイニング・スター* | |
10、ペンサティヴァ | |
11、レット・エム・イン* |
♪ ウッド・ベースが唸り、這う低音で再生機器の低音チェックとしても使われベスト・セラーとなった《ウッド》の第2弾です。音質的に有利なレコードの外周(1曲目) に生々しいソロ曲を配置するなど、カッティングにも配慮してある高音質盤です。
東洋化成のプレスは丁寧で、擦れ、キズも見当たらず大変綺麗な盤面でした。肝心の音質も大変に良くブロンズバーグのベースを堪能できます。
また、ベース・ソロ*とトリオの組みあわせが新鮮です。
The Sound Of Jazz
・オリジナルレーベル:CBS
・制作:Analogue Productions
・録音:1957年12月4日
・マスタリング:ライアン・K・スミス
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:45rpm 180g Stereo 2LP
・音質:★★★★
ザ・サウンド・オブ・ジャズ 45rpm 2LP
<演奏>
ザ・ヘンリー・アレン・オールスターズ
ビリー・ホリデイ(vo)/マル・ウォルドロン(pf)/レスター・ヤング(ts)
ジミー・ジュフリー(sax)/ピーウィー・ラッセル(cl)
ザ・カウント・ベイシー・オールスターズ/ザ・ジミー・ジュフリー・トリオ
<曲目>
Side A | |
1、 ワイルド・マン・ブルース | |
2、ロゼッタ | :ザ・ヘンリー・アレン・オールスターズ |
Side B | |
3、ファイン・アンド・メロウ | |
:ビリー・ホリデイ&マル・ウォルドロン | |
4、ブルース | |
:ジミー・ジュフリー、ピーウィー・ラッセル | |
Side C | |
5、アイ・レフト・マイ・ベイビー | |
:ザ・カウント・ベイシー・オールスターズ | |
6、ザ・トレイン・アンド・ザ・リヴァー | |
:ザ・ジミー・ジュフリー・トリオ | |
Side D | |
7、ナーヴァス | |
:マル・ウォルドロン | |
8、ディッキーズ・ドリーム | |
:ザ・カウント・ベイシー・オールスターズ |
♪ 「ザ・サウンド・オブ・ジャズ」は、テレビ放送に先立つリハーサル(12月4日にコロンビアの30番街スタジオで録音)で、放送のサウンドトラックではありません。
Analogue Productionsは、オリジナルテープ(3ch)を入手し、スターリング・サウンドのライアン・K・スミスにマスタリング、メッキ処理にQRPの名手ゲーリー・サルストロムを起用し委ねました。
その結果、高音質でクリアな音質で蘇らせる事に成功しています。
Big Band Spectacular
・オリジナル:Chasing the Dragon
・制作:Chasing the Dragon
・録音:2015年 エアー・スタジオ
・プレス:オプティマル
:ダイレクト・カッティング盤
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・音質:★★★★★
ビッグ・バンド・スペクタキュラー 33rpm 2LP
<演奏>
シド・ローレンス・オーケストラ
<曲目>
Side A | |
1、シング・シング・シング | |
2、ムーンライト・セレナーデ | |
3、ビギン・ザ・ビギン | |
4、アメリカン・パトロール | |
Side B | |
5、イン・ザ・ムード | |
6、真珠の首飾り | |
7、リトル・ブラウン・ジャグ | |
8、鍛冶屋の合唱 |
※LP 1:Direct Cut to Vinyl
※LP 2:Same session via 24-track mixdown to 1/2" tape @ 30ips
♪ グレン・ミラー、ベニー・グッドマン、アーティー・ショウなどの名曲をシド・ローレンス・オーケストラが見事に演奏。
そして同時にダイレクト・カッティング盤と2インチ、24トラック、76cmでアナログ録音された盤を比較出来るレコードです。
ビッグバンドの迫力をここまで再現できるとは素晴らしいレコードです。
Wood Special Edition 45rpm
・オリジナルレーベル:King International
・制作:King International
・録音:2001年
・規格:45rpm 180g 2LP Stereo
・その他:完全限定生産盤 国内プレス
・音質:★★★★★
ウッド・スペシャル・エディション 45rpm 2LP
<演奏>
ブライアン・ブロンバーグ(b)
ランディ・ウォルドマン(p)/デヴィッド・ブロンバーグ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、ザ・サーガ・オブ・ハリソン・クラブフェザーズ*** | |
2、ドルフィン・ダンス*** | |
Side B | |
3、カム・トゥゲザー | |
4、グッドバイ** | |
5、スピーク・ロウ | |
Side C | |
6、フリーダム・ジャズ・ダンス | |
7、アイ・ラブ・ユー*** | |
8、ストレート・ノー・チェイサー*** | |
Side D | |
9、オール・ブルース | |
10、酒とバラの日々** | |
11、星条旗よ永遠なれ |
♪ 振幅を大きく取り余裕のカッティングで高音質で大評判だった『WOOD』が 45rpm 180g 2LPで発売されました。
すでに33rpm 盤をご購入頂いた方には聴き比べ音源として格好のレコードとなります。
ブライアンのベースは冴え渡り、これにウォルドマンのピアノが品良く対比して聴いていてもワクワクする素晴らしい演奏、録音、そして盤質も文句無しのお薦めレコードです。
ブロンバーグのソロ演奏、デュオ**、トリオ***での演奏が楽しめます。
オーディオチェックレコードとしてお勧めのタイトルです。
Live in London
・オリジナルレーベル:ACT Music
・制作:ACT Music
・録音:2005年5月26日
:ロンドン バービカンセンター
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・その他:MP3 ダウンロード・コード付き
・音質:★★★★
ライヴ・イン・ロンドン 33rpm 2LP
<演奏>
エスビョルン・スヴェンソン(p)
ダン・ベルグルンド(b)/マグヌス・オストロム(ds)
<曲目>
Side A |
|
1、潮流 |
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2、エイティー・エイト・ディズ・イン・マイ・ヴェイン | |
Side B | |
3、バイアティック | |
4、不安定なテーブルと悪名高い寓話 | |
Side C | |
5、神がコーヒーブレークを創造したとき | |
6、ヤッシュマックの裏側 | |
Side D | |
7、ビリーブ・ヴェレフ・ベロウ |
♪ 2008年不慮の事故により、惜しくも生涯を閉じたエスビョルン・スヴェンソンの死から10 年。絶好調のロンドンでのトリオのコンサートを記録した貴重盤です。キース ジャレットを思い起こさせるメロディー・ラインは親しみやすく演奏にぐいぐいと引き込んでくれます。特にレンジが広いわけでは無く、超高音質ではありませんが、ライブ録音でバランス良く、ここまでの音質を引き出すしたことに驚かされます。
Afro Blue
・オリジナルレーベル:Smoke Sessions
・制作:Smoke Sessions
・録音:2014年8月21日、29日
:ニューヨーク ライブ録音
・マスタリング:ケヴィン・グレイ
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo
・音質:★★★★
アフロ・ブルー 33rpm 2LP
<演奏>
ハロルド・メイバーン(p)
ジェレミー・ペルト(tp)/エリック・アレキサンダー(ts)/ジョン・ウェーバー(b)
ジョー・ファーンズワース(ds)
<ゲスト・ヴォーカリスト〉
ノラ・ジョーンズ/カート・エリング/アレクシス・コール
ジェーン・モナハイト/グレゴリー・ポータ(vo)
<曲目・ヴォーカリスト>
Side A |
|
1、ザ・チーフ |
|
2、アフロ・ブルー | :グレゴリー・ ポーター |
3、ハイド・パークから来た男 | :グレゴリー・ ポーター |
Side B | |
4、フール・ラッシュ・イン | :ノラ・ジョーンズ |
5、誤解しないで | :ノラ・ジョーンズ |
6、アイル・テイク・ロマンス | :ジェーン ・ モンハイト |
7、マイ・アンド・オンリー・ラヴ | :ジェーン ・ モンハイト |
Side C | |
8、ビリー・バウンス | :カート ・ エリング |
9、ジェニーの肖像 | :カート ・ エリング |
10、ユー・ニード・ミー | :カート ・ エリング |
11、サッチ・イズ・ライフ | :アレクシス・コール |
Side D | |
12、ドゥ・イット・アゲイン | |
13、Mozzin' | |
14、ボビー・ベニー・ジミー・リー・ブ |
♪ 期待以上の大変素晴らしいアルバムです。5人の歌の上手さは勿論ですが、その上手さを引き出すハロルド・メイバーンのピアノも美事です。
また、驚いたのは音の良さです。
ノラ・ジョーンズを初めとする5人の声の素晴らしさに加え、ピアノの自然な音色に加え自然で柔らかなバックのコンボは最近聴いたレコードの中でも出色の出来です。ただ、残念なことに盤質は並です。
Nearness Of You
・オリジナルレーベル:Verve
・制作:Play 33 1/3
・録音:2000年12月18日 〜 20日
:ニューヨーク
・プレス:Pallas
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo
・その他:完全限定盤
・音質:★★★★★
ニアネス・オブ・ユー 33rpm 2LP
<演奏>
マイケル・ブレッカー(ts)
パット・メセニー(g)/ハービー・ハンコック(p)/チャーリー・ヘイデン(b)
ジャック・ディジョネット(ds)
<曲目>
Side 1 | |
1、チャンス・ソング | |
2、ドント・レット・ミー・ビー・ロンリー・トゥナイト> | |
3、ナセント | |
Side 2 | |
4、ミッド・ナイト・ムード | |
5、ザ・ニアネス・オブ・ユー | |
6、インカンデセンス | |
Side 3 | |
7、サムタイムズ・アイ・シー | |
8、マイ・シップ | |
Side 4 | |
9、オールウェイズ | |
10、セブン・デイズ | |
11、アイ・キャン・シー・ユア・ドリーム |
♪ マイケル・ブレッカーにハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットという豪華メンバーを選んだのはプロデュースを行ったパット・メセニー。
メロディーをじっくりと歌い上げるマイケル・ブレッカーも素晴らしい。
最高のバラードアルバムです。
2001年スイングジャーナル誌 ジャズ・ディスク大賞・金賞受賞。
Nocturne
・オリジナルレーベル:Verve
・制作:Play 33 1/3
・録音:2000年8月27日 〜 31日 マイアミ
・プレス:Pallas
・規格:33rpm 180g 2LP Stereo
・その他:完全限定盤
・音質:★★★★★
ノクターン 33rpm 2LP
<演奏>
チャーリー・ヘイデン(b)
ゴンサロ・ルバルカバ(p)/ジョー・ロバーノ、デヴィッド・サンチェス(ts)
フェデリコ・ブリトス・ルイス(vn)/イグニシオ・ヴェローナ(ds)
パット・メセニー (g)
<曲目>
Side A、 | |
1、アット・ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド | |
2、ナイト・オブ・ワンダリング | |
3、ノクターナル | |
Side B、 | |
4、ムーンライト | |
5、ミー・ウィズアウト・ユー | |
6、ドント・トライ・エニモア | |
Side C、 | |
7、トランスパレンス | |
8、ザ・ブラインド | |
9、ナイトフォール | |
Side D、 | |
10、スリー・ワーズ | |
11、ウィズ・ユー・イン・ザ・ディスタンス |
♪ タイトルのノクターン(夜想曲)通り、ちょっと蒸し暑夕暮れ時に夜を想って聴くには最高のアルバムです。ECMを感じさせる音作りですが、楽器に少しだけ寄ってクリアな音を得ています。
Time Out
・オリジナルレーベル:Columbia
・制作:Analogue Productions
・録音:1959年6月25日 7月1日 8月18日 :ニューヨーク
・マスタリング:バーニー・グランドマン
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:33rpm180g Stereo LP
・音質:★★★★★
タイム・アウト 33rpm LP
<演奏>
デイブ・ブルーベック(p)
ポール・デスモンド(as)/ジーン・ライト(b)/ジョー・モレロ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、トルコ風ブルー・ロンド | |
2、ストレンジ・メドウ・ラーク | |
3、テイク・ファイヴ | |
Side B | |
4、スリー・トゥ・ゲット・レディ | |
5、キャシーズ・ワルツ | |
6、エヴリバディーズ・ジャンピン | |
7、ピック・アップ・スティックス |
♪ ブルーベック・カルテットの『タイム・アウト』は、ジャズとオーディオマニアの古典と言えるアルバムです。
ジャズ・ピアニストとしてのブルーベックは、タイム・アウトの成功がジャズ界で有名になっとも言える大ヒットで、デーモンのクールな音色のアルトと機転の利いた演奏は、ブルーベックの重厚なコードと実験的な演奏にピッタリです。おそらく33rpm盤としては最高の音質だと思ます。