Best Records 2023_1
2023年に発売された新譜や復刻されたレコードで、こちらのShop.で輸入・販売したレコードの中から、
特に耳をひいた?レコードを店主の独断と偏見でご紹介します。
(新リマスター盤・完全限定盤、また現在プレス切れのレコードなども含みます。)
Shop.で販売するレコードはなるべく多く自身でも購入してお勧め出来るかどうかを決めていますが、音楽は趣味の世界のもので、当然好き嫌いがあります。
音質も再生する環境や再生装置の相性で聞こえ方も違うことをご理解頂きご覧下さい。
2023年は、ヴォーカルページを追加しましたので、4ジャンル 各5タイトル計20タイトルとなりました。
音質の ★ は、5ッ星が最も優れていますが、レコードは音質だけで価値が決まりません。
レコード選びの参考にしていただければ幸です。
Classical Record
Dvořák
・オリジナルレーベル:Accentus Music
・制作:Accentus Music
・録音:2023年4月11日、12日
・録音エンジニア:ライナー・マイヤール
・カッティング:シドニー・クレア・メイヤー
・規格:45rpm 180g Stereo 3LP BOX
・その他:全世界1,893セットプレス限定盤
:Serial No. 付き
:ダイレクト・カッティング・レコード
・音質:★★★★★
ドヴォルザーク:交響曲第9番《新世界より》他 45rpm 3LP
<演奏>
ヤクブ・フルシャ指揮
バンベルグ交響楽団
<曲目>
Side A | |
ドヴォルザーク:交響曲第9番 ホ短調《新世界より》 | |
1、第1楽章 ホ短調 :アレグロ | |
Side B |
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2、第2楽章 変ニ長調 :ラルゴ | |
Side C | |
3、第3楽章 ホ短調 :モルト・ヴィヴァーチェ | |
Side D | |
4、第4楽章 ホ短調 :アレグロ・コンフォーコ | |
Side E | |
5、ワルツ | |
Side F | |
6、第3楽章 ホ短調 :モルト・ヴィヴァーチェ |
♪ 2023年4月に演奏されたヤクブ・フルシャ指揮/バンベルク交響楽団のドヴォルザークの交響曲第9番『新世界より』がダイレクトカッティング盤 (45 回転 ) で登場します。
5年前に発売された同じヤクブ・フルシャ指揮バンベルク交響楽団のスメタナ《わが祖国》はすぐに完売となり購入されたお客様から絶讃されました。
レコードへの記録方法として最高峰のダイレクト・カッティングですが、コスト、リスク、演奏者の負担等があるため、クラシックでは数年に1回程度の記録方法です。
録音エンジニアはライナー・マイヤール、カッティング・エンジニアにはシドニー・クレア・メイヤーが担当し、エミール・ベルリナー・スタジオのチームも総力を挙げて制作しています。
チェコ 生まれの指揮者ヤクブ・フルシャとチェコにルーツ持つオーケストラによる、ダイレクト・カッティング録音は大変貴重なソースとなります。
何故第3楽章がアンコールのように収録されているかようやく分かりました。
ダイレクト・カッティングは素晴らしい!!
Solflojt
・オリジナルレーベル:BIS
・制作:AudioNautes Recordings
・録音:1977年
・録音エンジニア:ロバート・フォン・バール
・カッティングエンジニア:スコット・ハル
・プレス:Optimal
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
サンフルート 33rpm LP
<演奏>
グニラ・フォン・バール(fl)
ヤン=オラフ・ヴェディン、ヴィレ・サンドリング(vn)
ラース=オロフ・ベルグストロム(vc)/ステン・ヴェストリング(cb) 他
ストックホルム室内アンサンブル
<曲目>
Side A | |
1、ヴィヴァルディ:ピッコロ、Vn、チェンバロのための協奏曲 | |
・第1楽章 アレグロ | |
・第2楽章 ラルゲット | |
・第3楽章 アレグロ | |
2、アルビノーニ :アダージョ ト短調 | |
3、ドビュッシー :シランクス (無伴奏フルートの為の) | |
Side B | |
4、ニールセン :霧が晴れてゆく (フルートとハープの為の) |
|
5、グルック :精霊の踊り | |
6、モルター :協奏曲 ロ短調 | |
・第1楽章 アレグロ | |
・第2楽章 アダージョ | |
・第3楽章 アレグロ |
♪『大いなる神秘』『ヴィヴァルディ 四季』などの高音質復刻盤メーカーとして知られるイタリアのAudioNautes Recordingsより驚きの高音質レコードが発売されました。
1977音にBISレコードが発売した『サンフルート』は、ロバート・フォン・バールがSENNHEISERのマイク2本と民政機2Tr 38cmのREVOX A-77を使って録音していますが、現在のデジタル録音にも引けを取らない高音質です。
元々のBISの音質(CD)も大変に素晴らしいものですが、AudioNautes Recordingsでは、そのマスターを使いカッテイングをスコット・ハルに依頼してこの驚異的なレコードを完成させました。
フルアナログの高音質を是非ご自宅のシステムで体験してください。
Bruckner
・オリジナルレーベル:Challenge Classics
・制作:Challenge Classics
・録音:2019年6月15日 コンセルトヘボウ
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 33rpm 2LP
<演奏>
ベルナルド・ハイティンク指揮
オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
<曲目>
Side A | |
ブルックナー: 交響曲第7番 ホ短調 | |
・第1楽章 ホ長調 アレグロ・モデラート | |
Side B | |
・第2楽章 嬰ハ短調 アダージョ | |
Side C | |
・第3楽章 イ短調 スケルッオ |
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Side D |
|
・第4楽章 ホ長調 フィナーレ |
♪ 2019年に引退を表明したハイティンクが、生まれ故郷アムステルダムのコンセルトヘボウで最後に指揮をした演奏会のライヴ録音です。
先にHybrid SACDで発売されベストセラーとなり、英グラモフォン誌、蘭ヘト・パロール紙、米アメリカン・レコード・ガイド誌等で録音も高評価を得ています。
流石Challenge Classicsです。
ハイティンクが最後の演奏会に選んだブルックナーの7番は自身の重要なレパートリー として生涯何度も取り上げています。ハ イティンクが特別な想いを込めてこの曲を選んだことが分かる素晴らしい演奏です。
Marin Marais
・オリジナルレーベル:ASTRÉE
・制作:ALIA VOX
・録音:1975年7月 フランス
:サン・ランベール・デ・ボワ教会
・エンジニア:ドクター・トーマス・ガリア
・カッティング:マヌエル・モヒノ
・プレス:スペイン Kankara Records
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:Serial No. 付き
・音質:★★★★★
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第2巻より 33rpm LP
<演奏>
ジョルディ・サヴァール(vg)
アンヌ・ギャレ(cem)/ホプキンソン・スミス(theo)
<曲目>
Side A | |
マラン・マレ:ヴィオール曲集 第2巻より | |
1、スペインのフォリア | |
2、人間の声 | |
Side B | |
3、組曲 ロ短調 | |
・プレリュード | |
・小さなファンタジー | |
・アルマンド | |
・クーラント | |
・サラバンド | |
・サラバンド |
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・ジーグ | |
・ジーグ | |
・メヌエット | |
・ガヴォット | |
・ガヴォッ | |
・メヌエット | |
・リュリ氏のトンボー |
♪ マラン・マレのヴィオール曲集第2巻がLPで登場します。
冒頭には≪スペインのフォリア≫が入った聴きどころ満載の内容です。
故長岡鉄男氏が『厚みとアブラっこさ、艶はナンバーワン、時にはしつこいくらい』と表現したそのサウンドも大きな魅力で、残響音までが濃厚な空気感、豊かな低音サウンドが響きます。
サヴァールのガンバが奏でるマレの音楽をじっくりと高音質で味わうことができます。
フォリアといっても賑やかさは全くなく、静けさと沈思の向こうから聴こえてくるような音楽。≪人間の声≫での深々 としたあたたかみのある音色は、まさにアナログでの再生の醍醐味ともいえます。
Tchaikovsky/Dvořák
・オリジナルレーベル:DEECA
・制作:Analog Phonic
・録音:1961年1月5日、6日、11日
・レコーディング:ケネス・ウィルキンソン
・マスタリング:ジョン・ウェッバー
・プレス:Optimal
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
チャイコフスキー/ドヴォルザーク:Vn協奏曲 33rpm 2LP
<演奏>
ルッジェーロ・リッチ(vn)
マルコム・サージェント指揮/ロンドン交響楽団
<曲目>
Side A | |
1、チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 二長調 | |
・第1楽章 二長調 アレグロ・モデラート | |
Side B | |
・第2楽章 ト短調 カンツォネッタ アンダンテ | |
・第3楽章 二長調 アレグロ・ヴィヴァチッシモ | |
Side C | |
2、ドヴォルザーク :ヴァイオリン協奏曲 イ短調 | |
・第1楽章 イ短調 アレグロ・ノン・トロッポ | |
Side D | |
・第2楽章 イ短調 アダージョ、マ・ノン・トロッポ | |
・第3楽章 イ短調 アレグロ・ジョコーソ、マ・ノン・トロッポ |
♪ 無類のテクニックと甘美なメロディーでチャイコフスキーとドヴォルザークを弾き分けています。リッチ絶頂期の録音で、サージェント指揮のロンドン交響楽団とも息がピッタリです。
リッチは楽器の特徴を知り尽くし、その特徴を最大限生かすことの出来るヴァイオリニストだと思います。
この演奏でもヴァイオリンの音色の美しさは出色です。
ホールトーンは豊かですがヴァイオリンとオーケストラのバランスも最適で、録音を行ったロンドンDECCAの見事な収録が光ります。
昔購入した国内盤でも良い音だと聴いていましたが、音質だけでなくオーケストラの奥行きや柔らかな空気感は比べようもありません。
Jazz Record
A Love Supreme UHQR 200g 45rpm 2LP BOX Set
・オリジナル:Impulse!
・制作:Analogue Productions Record
・録音:1964年12月9日
・マスタリング:ライアン・K・スミス
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:45rpm 200g Stereo 2LP
:特別仕様 豪華BOX
・その他:ブックレット クリアレコード
:プレス完了後、手作業で検品
:手書きの検査証明書
:完全限定発売
・音質:★★★★★
至上の愛 UHQR 45rpm 2LP 豪華BOX
<演奏>
ジョン・コルトレーン(ts,vo)
マッコイ・タイナー(p)/ジミー・ギャリソン(b)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、パート 1 :承認 | |
Side B | |
2、パート 2 :決意 | |
Side C | |
3、パート 3 :追求 | |
Side D | |
4、パート 4 :賛美 |
♪ Analogue Productions + Quality Record Pressingsからジョン・コルトレーンの名盤『至上の愛』UHQR盤の登場です。
ルディ・ヴァン・ゲルダーが作成した第2世代のテープ・コピーからスターリング・サウンドのライアン・K・スミスがマスタリングを行いました。
ライアン・K・スミスは、『通常は第1世代のマスター・テープを使用するが、状態が良くないため第2世代のテープ・コピーを使用した。
このマスターは、ルディ・ヴァン・ゲルダーが1965年4月にイギリスでカッティングに使用したフラット・テープ・コピーからカットされたものである。もちろん、オリジナルの録音は64年12月なので、それからわずか数ヵ月後のことだ。このテープはアビーロードで発見され、1965年から2002年の間、手つかずのままだった。テープの全体的な摩耗が少なく、第1世代のマスター・テープよりもはるかに良い音であるこちらを使用したのは良い選択だった。』とコメントしています。
Quality Record Pressingsが、200g重量盤をマニュアルプレス機を使い手動プレスを行い、プレス完了時に手作業で検査され問題のなかった盤のみ製造過程を説明した小冊子と手書きの検査証明書が同梱されるという徹底ぶりです。
音質にも、装丁にも徹底的に拘った名盤のお宝豪華BOXです。
至上の愛は、コルトレーンの最高峰のスタジオ作品であり、彼の過去の革新のすべてを集約し、彼の深い精神性を語り、コルトレーンの今後の方向性を垣間見せる名盤です。
Somethin' ELSE ULTRADISC ONE - STEP 45
・オリジナルレーベル:Blue Note (1595)
・制作:Mobile Fidelity
・録音:1958年3月9日
:ルディ・ヴァンゲルダー・スタジオ
・プレス:RTI スーパー・ヴィニール・プレス
・規格:45rpm 180g Stereo 2LP
・その他:全世界6,000枚限定生産
:UltraDisc One-Step 45RPM
・音質:★★★★★
サムシン・エルス UltraDisc One-Step 45RPM 2LP
<演奏>
キャノンボール・アダレイ(as)
マイルス・ディヴィス(tp)/ハンク・ジョーンズ(p)/サム・ジョーンズ(b)
アート・ブレイキー(ds)
<曲目>
Side A | |
1、枯葉 | |
Side B | |
2、ラブ・フォー・セール | |
3、サムシン・エルス | |
Side C | |
4、ワン・フォー・ダディー・オー | |
5、ダンシング・イン・ザ・ダーク | |
Side D | |
6、アリソンの伯父 |
♪ キャノンボール・アダレイ唯一のブルー・ノート・アルバム『サムシン・エルス』。
何も書くことのないジャズの名盤が、Mobile FidelityからUltraDisc One-Step 45RPM 2LPとなって発売されます。
以前はAnalogue Productions等、同曲の45rpm盤を発売していましたが、現時点ではMobile Fidelity盤のみとなりました。
45rpm盤ならではの余裕のある音を堪能できます。
ボーナストラックとして『アリソンの叔父』が追加されます。
LaFaro
・オリジナルレーベル:King Record
・制作:King Record
・録音:2023年5月1日、2日 カルフォルニア
・カッティング・エンジニア:北村 勝敏
・プレス:東洋化成
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:限定生産プレス盤
・音質:★★★★★
ラファロ 33rpm LP
<演奏>
ブライアン・ブロンバーグ(b)
トム・ジンク(p)/チャールズ・ルッジェーロ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、ブルー・イン・グリーン | |
2、愚かなり我が心 | |
3、グロリア・ステップ | |
Side B | |
4、ダニー・ボーイ | |
5、ワルツ・フォー・デビー | |
6、ジェイド・ヴィジョンズ |
♪ 人気ベーシスト、ブライアン・ブロンバーグ久々の『低音シリーズ』最新盤です。
このレコードは、ブロンズバーグが偉大なるベース奏者、スコット・ラファロに捧げたピアノ・トリオ作品です。
ブロンバーグが全曲ウッドベースを使用してビル・エヴァンス・トリオが録音したお馴染みの人気曲やスコット・ラファロの作品『グロリア・ステップ』『ジェイド・ヴィジョンズ』を丁寧に演奏しています。
中でも「ダニー・ボーイ」はブロンバーグのベース・ソロ演奏で、涙モノです。
King Recordの『低音シリーズ』は、ジャズ・ファン、ベース・ファン、低音ファン、オーディオ・ファンに圧倒的な支持を得ていますが、高音質の裏付けには、アナログ最盛期の1981年製に製造されたドイツ、ノイマン社のカッティングシステムVMS-80、そしてカッターヘッドはお馴染みのSX-74の使用が挙げられます。
ブロンバークのアルバムとしては『HANDS』以来、約12年ぶりの新録音になります。演奏・音質共に大変素晴らしいレコードです。
Shapes & Sound
・オリジナルレーベル:Cohearent Records
・制作:Cohearent Records
・録音:2022年
・マスタリング:ケヴィン・グレイ
・プレス:RTI
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・音質:★★★★★
シェイプ & サウンド 33rpm LP
<演奏>
キルステン・エドキンス(sax)
レマー・ギラリ(tb)/ジェラルド・クレイトン(p)
アフメット・トゥルクメノグル(b)/クリス・ワビッチ(ds)
<曲目>
Side A | |
1、パーティー・スラッグ | |
2、バード・シェイプス | |
3、あなたに捧ぐ | |
4、ザ・グース | |
Side B | |
5、スウィート・ピクルス | |
6、ウフー |
|
7、プロプライエタリ・マイナー |
|
8、フラ・フー |
♪ キルステン・エドキンス初のレコードで、経歴はあまり知られていませんが、ビル・ホルマンのビッグバンドで演奏した最初の女性であり、パサディナ音楽院、LAジャズ研究所などのジャズスクールで教壇に立ち、グラミー賞を受賞したクレア・フィッシャー・バンド、ジョニー・マンデル・バンドのメンバーでもあります。
数々の名盤のマスタリング・エンジニアとして、また、2010年に自身のマスタリング・ハウスを設立し、Analogue Productionsなど多くの高音質レコードのマスタリングで活躍してきたケヴィン・グレイが温めてきた 『マイクからディスクカッターヘッドまでオールバルブ(真空管)レコーディングシステム』を構築し、自身がレコーディングを行った最新アルバム『シェイプ&サウンド』です。
海外のオーディオ専門誌では音質についても絶讃され、ケヴィン・グレイが設立したマスタリング・ハウス(コーヒアレント)初のレコードと言う事や初回プレスが少なく入手困難も予想され、既に1万円を超える価格が付いているようです。
ケヴィン・グレイが15年間目指してきた正に筋金入りのアナログレコードです。
Rufus Reid Presents Caelan Cardello
・オリジナルレーベル:Liam
・制作:Liam
・録音:2023年1月
・エンジニア:デューク・マルコス
・マスタリング:ボブ・ラドウィック
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・音質:★★★★★
ルーファス・リード・プレゼンツ・K・カルデロ 33rpm LP
<演奏>
ルーファス・リード(b)
ケーラン・カルデロ(p)
<曲目>
Side A | |
1、イントロ - ジム・ルース | |
2、ミーン・ホワット・ユー・セイ | |
3、ボリビア | |
4、ウィムズ・オブ・チェンバース | |
Side B | |
5、イッツ・ザ・ナイツ・アイ・ライク | |
6、ステイブル・メイツ | |
7、イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ |
♪ ケニー・バレル、ドナルド・バード、サド・ジョーンズ、デクスター・ゴードンらと共演し、多くのレコーディングを行って来たルーファス・リードのベースとケーラン・カルデロのピアノによるデュオ・アルバムです。
A面に針を下ろすと、アナウンスから拍手が終わり演奏が始まった途端、まず音質の良さに驚き、そのまま演奏の上手さにあっと言う間に引き込まれてしまいます。
リードとカルデロは、リラックスして一切の気負ったところも無く演奏を繰り広げていきます。
このアルバムで一緒に演奏するまで、演奏直前の短い打ち合わせだけだったなんてとても信じられません。
当分の間この音質と演奏から離れられそうにありません。