Classical The Best Disk 3
クラシック・ザ・ベスト・ディスクは、音質・演奏が特に良く定評のあるレコードを掲載しています。
復刻されているレコードは、元々演奏・録音共に良いために望まれて復刻されていますが、その中からレコードを実際にご購入頂きましたお客様や店主の感想を基にピックアップしました。
勿論その時点での新録音もあります。
音質も良いレコードをお探しの方の参考になれば幸いです。
★★★★★ = 高音質盤の中でも特に良い音です。 ★★★★ = 最上級の音質です。
Brahms
・オリジナル:Berliner Philharmoniker
・制作:Berliner Philharmoniker
・録音:2014年9月18日 〜 26日
:ベルリンフィルハーモニーホール
:ワンポイント録音
:ダイレクト・カッティング
・規格:33rpm 180g Stereo 6LP
:Serial No付き 布張りケース
・その他:全世界完全限定プレス
:日本国内 500セット完全限定盤
:500枚完全限定盤
・音質:★★★★★
ブラームス:交響曲全集 33rpm 6LP BOX D2D
<演奏>
サー・サイモン・ラトル指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
<曲目>
Side A | |
1、ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 | |
・第1楽章 ウン・ポーコ・ソステヌート | |
Side B | |
・第2楽章 アンダンテ・ソステヌート | |
Side C | |
・第3楽章 ウン・ポーコ・アレグレット | |
・第4楽章 アダージョ | |
Side D |
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2、ブラームス:交響曲第2番 二長調 | |
・第1楽章 アレグロ・ノン・トロッポ | |
Side E | |
・第2楽章 アンダンテ・ノン・トロッポ | |
Side F | |
・第3楽章 アレグレット・グラジオーソ |
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・第4楽章 アレグロ・コン・スピリット | |
Side G |
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3、ブラームス:交響曲第3番 ヘ短調 | |
・第1楽章 アレグロ・コン・ブリオ | |
Side H | |
・第2楽章 アンダンテ |
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Side I | |
・第3楽章 ポーコ・アレグレット |
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・第4楽章 アレグロ・ウン・ポーコ・ソステヌート |
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Side J | |
4、ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 | |
・第1楽章 アンダンテ・モデラート | |
Side K | |
・第2楽章 アレグロ・ノン・トロッポ |
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Side L | |
・第3楽章 アレグロ・ジオコーソ | |
・第4楽章 アレグロ |
♪ 早速聴きました。久しぶりにレコードの音を堪能しました。
なんと言っても鮮度が違います。 採れたての果実のように新鮮でジューシーな音です。でもこの音は禁断の果実かも。これ以上の素晴らしいオーディオチェックレコードは無いかも知れません。
ベルリン・フィルハーモニーホールの天井に吊り下げられたひと組のステレオ・マイク(ゼンハイザーMKH800Twin)から直接カッティング・マシーンに繋ぎ、ラッカー盤に刻み込むと言うアナログ・レコードの最もシンプルな収録方法で、正真正銘の「生音」を録った究極のアナログ録音です。
音の響きが本当に気持ちよく澄んでいて綺麗で生理的にも馴染んでくる不思議なほど心地よい音です。
Power of The Orchestra
・オリジナル:RCA Living Stereo Series :(VCS 2659)
・制作:Analogue Productions
・録音:1962年1月17日、1962年2月6日* :ロンドン キングスウェイホール
・ エンジニア:ケネス・ウィルキンソン
・リマスタリング:ケヴィン・グレイ
・規格:Super Silent Disk
:33rpm 200g Stereo 2LP
・その他:3チャンネル・オリジナル
:アナログマスターからの複刻
・音質:★★★★★
ザ・パワー・オブ・ジ・オーケストラ 45rpm 2LP
<演奏>
ルネ・レイボヴィッツ指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
<曲名>
Side A | |
1、ムソルグスキー:交響詩《禿げ山の一夜》 | |
2、 :管弦楽組曲《展覧会の絵》 | |
・第1プロムナード | |
・小人(グノーム) | |
・第2プロムナード | |
・古城 | |
・第3プロムナード | |
・テュイルリーの庭 | |
・ビドロ(牛車) | |
Side B | |
・第4プロムナード | |
・卵の殻をつけた雛の踊り | |
・サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ | |
・第5プロムナード | |
・リモージュの市場 | |
・カタコンベ - ローマ時代の墓 | |
・死せる言葉による死者への呼びかけ | |
・鶏の足の上に建つ小屋 - バーバ・ヤガー | |
・キーウの大門 |
♪ またまたAnalogue Productionsがオーディオファンから高い評価を得ていた名盤を33rpm 200g LPで復刻してくれました。RCAレーベルからすれば当時商売敵であるDECCAの名録音エンジニアであったケネス・ウィルキンソンに録音を担当してもらうというレーベル間の壁を越えた画期的なものでした。
その甲斐があって収録曲の録音史に残る名録音となっています。
Rachmaninov
・オリジナルレーベル:VOX
・制作:Analogue Productions
・録音:1967年
・リマスタリング:ケヴィン・グレイ
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:45rpm 180g Stereo 2LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ラフマニノフ:交響的舞曲/ヴォカリーズ 45rpm 2LP
<演奏>
ドナルド・ジョハノス指揮
ダラス交響楽団
<曲目>
Side A | |
1、ラフマニノフ:交響的舞曲 | |
・第1楽章 ノン・アレグロ | |
・第2楽章 アンダンテ・コン・モート | |
Side B | |
・第3楽章 レント・アッサイ | |
2、ラフマニノフ:ヴォーカリーズ |
♪ アメリカのCESをはじめ、各オーディオ誌でも絶賛されたAnalogue Productionsの45rpm 180g 2LPレコードです。
ロマン派の香りが残るラフマニノフを情緒的になり過ぎず、むしろラフマニノフの音楽語法を的確に引き出すことを意識しているように感じます。
ジョハノスは日本ではあまり知られていない指揮者だと思ますが、ラインスドルフの弟子で現代音楽の分野では有名です。
Witches' Brew
・オリジナルレーベル:RCA Living Stereo :(RCA-LSC-2225)
・制作:Analogue Productions
・録音:1957年12月5日〜6日
:ロンドン キングスウェイホール
・エンジニア:ケネス・ウィルキンソン
・規格:33rpm 200g Stereo LP
・その他:限定生産盤
・音質:★★★★★
魔女の秘薬 33rpm LP
<演奏>
アレクサンダー・ギブソン指揮
ロンドン新交響楽団
<曲目>
Side A | |
1、アーノルド | :序曲《タモ・シャンター》 |
2、ムソルグスキー | :展覧会の絵より《グノーム》 |
3、 | :交響詩《禿げ山の一夜》 |
Side B | |
4、サン=サーンス | :交響詩《死の舞踏》 |
5、フンパーディンク | :歌劇《ヘンゼルとグレーテル》 魔女の騎行 |
6、リスト | :メフィストワルツ第1番 |
♪ アレキサンダー・ギブソン/ロンドン新交響楽団の《魔女の秘薬》はデモンストレーション効果バツグンのレコードで、1958年、RCAリビング・ステレオ時代の幕開けとして発売されました。
発売当時からクラシックレコードのジャケットらしく無さや低音の迫力が話題となり、たちまちベストセラーとなりました。
曲目もスタンダードで、演奏・録音ともに素晴らしいのですが、何故か日本では広く知られてはいないようです。 Analogue ProductionsのLiving Stereo Seriesの中でもベスト5に入ると思います。
Ballet Music & Carmen: Suite
・オリジナルレーベル:RCA Living Stereo (RCA-2449)
・制作:Analogue Productions + Quality Record Pressings
・録音:1959年月2月12日〜13日、4月7日
・エンジニア:ケネス・ウィルキンソン
・規格:33rpm 200g Stereo LP
・その他:限定生産盤
・音質:★★★★★
バレエ組曲 《ファウスト》より 他 33rpm LP
<演奏>
アレクサンダー・ギブソン指揮
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
<曲目>
Side A | |
1、グノー:バレエ組曲 《ファウスト》より | |
:ワルツ(アレグレット) | |
:アンサンブル(アダージョ) | |
:ヌビア人のダンス | |
:クレオパトラのダンス | |
:トロイの木馬のダンス | |
:ヘレンのダンス | |
:バッカス祭 | |
:マリオネット葬儀のマーチ | |
Side B | |
2、ビゼー:オペラ《カルメン》より | |
:前奏曲 | |
:ハバネラ | |
:間奏 | |
:アルカラの竜騎兵 |
♪ ギブソン指揮の復刻レコードは少ないのですが、復興盤は皆優秀録音盤ばかりです。特にカルメンの「間奏曲」「ハバネラ」は、う〜ン と唸ること請け合いの優秀録音です。
New Percussion Ensemble Music for Bang, Baaroom, and Harp
・オリジナルレーベル:RCA Living Stereo
・制作:Analogue Productions
・録音:1958年6月2、3日
:シカゴオーケストラホール
・マスタリング:ライアン・スミス
・プレス:Quality Record Pressings
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ミュージック・フォー・バーン・バルーム & ハープ 33rpm LP
<演奏>
ディック・ショリー指揮
ウィリス・チャルコブスキー(pf)/ジョン・フリゴ(vn)
ラッセル・クランドール、キャロル・バウム(harp) 他
<曲目>
Disk A | |
1、ナショナル・エンブレム・マーチ | |
2、バイア | |
3、ウェイ・ダウン・ヨンダー・イン・ニューオリンズ | |
4、ディンドンポルカ | |
5、パリの四月 | |
6、休日は急いで | |
Disk B | |
7、バックダンス | |
8、デュエル・オン・ザ・スキン | |
9、9月の雨 | |
10、おはじき | |
11、ザ・シーク・オブ・アラビア | |
12、タイピー |
♪ 元祖1960年代のオーディオチェック・レコードと呼ぶに相応しいレコードです。 よくもこれ程の数の楽器を上手くバランスさせ録音できたことに拍手します。たまには音量を上げて、ガンガンと鳴らしたくなるレコードです。
Chopin
・オリジナルレーベル:DGG
・制作:Analogphonic
・録音:1995年、1996年
・マスタリング:マーチン・デ・ボーア
・プレス:Pallas
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ショパン:夜想曲 全集 33rpm 2LP
<演奏>
マリア・ジョアン・ピリス(pf)
<曲目>
Disk A | |
ショパン:夜想曲 全集 | |
・第 1 番 変ロ短調 |
作品9-1 |
・第 2 番 変ホ長調 | 作品9-2 |
・第 3 番 ロ長調 |
作品9-3 |
・第 4 番 へ長調 | 作品15-1 |
・第 5 番 嬰へ長調 |
作品15-2 |
・第 6 番 ト短調 | 作品15-3 |
Disk B | |
・第 7 番 嬰ハ短調 |
作品27-1 |
・第 8 番 変二長調 |
作品27-2 |
・第 9 番 変ロ長調 |
作品32-1 |
・第10番 変イ長調 |
作品32-2 |
・第11番 ト短調 |
作品37-1 |
Disk C | |
・第12番 ト長調 | 作品37-2 |
・第13番 ハ短調 |
作品48-1 |
・第14番 嬰へ短調 | 作品48-2 |
・第15番 へ短調 | 作品55-1 |
Disk D | |
・第16番 ト長調 | 作品55-2 |
・第17番 ト長調 | 作品62-1 |
・第18番 ト長調 | 作品62-2 |
・第19番 ト長調 | 作品72-1 |
・第20番 ト長調 | 遺作 |
・第21番 ト長調 | 遺作 |
♪ 1996年のレコード・アカデミー賞受賞の名盤。
ピアノのレコード盤は良い音のレコードが少ないのですがこのレコードは別です。ピリスのテクニックが素晴らしいためでしょうが、光りを放つような音色でありながら、穏やかで女性らしい滑らかな音色も叶います。
良いシステムで聴いて頂ければ、全てが上手くバランスしたレコードだとお分かり頂けると思ます。
Schubert
・オリジナルレーベル:DGG
・制作:AnalogPhonic
・録音:2002年2月 トロント
・プレス:Pasllas
:DMM
・規格:33rpm 180g Stereo 2LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
シューベルト・フォー・トゥー 33rpm 2LP
<演奏>
ギル・シャハム(vn)/イェラン・セルシェル(gt)
<曲目>
Disk A | |
1、シューベルト:ヴァイオリンソナタ 二長調 | |
・第1楽章 二長調 アレグロ・モルト | |
・第2楽章 イ長調 アンダンテ | |
・第3楽章 二長調 アレグロ・ヴィヴァーチェ | |
2、シューベルト:楽興の時 | |
・3番 ヘ短調 エール・リュス | |
Disk B | |
3、シューベルト:セレナーデ 白鳥の歌 | |
4、 :高雅なワルツ集 第4番 | |
5、 :12のドイツ舞曲 第3番 | |
6、 :最後のワルツ集 第12番 | |
7、 :高雅なワルツ集 第3番 | |
8、 :16のドイツ舞曲 第10番 | |
9、 :最後のワルツ集 第36番 | |
10、 :16のドイツ舞曲 第2番 | |
Disk C | |
11、シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 | |
・第1楽章 アレグロ・モデラート |
|
・第2楽章 アダージョ |
|
・第3楽章 アレグレット | |
Disk D | |
12、シューベルト:最後のワルツ集 | |
・第 1 番 | |
・第19番 | |
・第20番 | |
・第21番 | |
・第 6 番 | |
・第 2 番 | |
・第 3 番 | |
・第 4 番 | |
・第16番 | |
・第23番 | |
・第 7 番 | |
・第11番 | |
・第12番 | |
・第 9 番 | |
・第19番 | |
13、アヴェ・マリア |
♪ パガニーニ:フォー・トゥーで絶賛されたシャハムとセルシェルのコンビが贈るシューベルト・アルバム。
アルペジョーネ・ソナタのヴァイオリン&ギター版や、ピアノ小品、歌曲のアレンジなど豪華な内容。ギター好きで知られたシューベルトも納得の内容。 高音質のためオーディオ・チェックレコードとしても使われているお客様が沢山いらっしゃいます。
Rhapsodies
・オリジナルレーベル:RCA Living Stereo
・制作:Analogue Productions
・録音:1960年2月7日、18日
:ニューヨーク マンハッタン
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:45rpm 180g Stereo 2LP
:限定盤
・音質:★★★★★
ラプソディーズ 45rpm 2LP
<演奏>
レオポルド・ストコフスキー指揮
RCAビクター交響楽団
<曲目>
Disk A | |
1、リスト :ハンガリー狂詩曲第2番 二短調 | |
2、エネスコ:ルーマニア狂詩曲第1番 イ長調 | |
Disk B | |
3、スメタナ:交響詩《わが祖国》より モルダウ | |
4、スメタナ:オペラ《売られた花嫁》より 序曲 |
♪ 33rpm盤も強力でしたが、流石45rpm 180g 2LP!S/N とダイナミックレンジが違います。
1960年の発売当時から最高の録音として高い評価を得ていたレコードで、当時としては画期的なレコード・ジャケットも話題になりました。
音の魔術師と呼ばれたストコフスキー独自の世界が広がります。
Living Stereo Seriesは、L、Rチャンネルに加え、センター・チャンネルも収録した3チャンネルで収録されており、これを上手くミックスすることにより立体的な音場再生を可能にしています。ストコフスキーのこのレコードは奥行きが深く、まさにLiving Stereoの狙った音を実現したレコードだと思います・
Brahms
・オリジナルレーベル:RCA Living Stereo
・制作:Analogue Productions
・録音:1955年2月21、22日 シカゴ
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 二長調 33rpm LP
<演奏>
ヤッシャ・ハイフェッツ(vn)
フリッツ・ライナー指揮/シカゴ交響楽団
<曲目>
Disk A | |
1、ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 二長調 | |
・第1楽章 二長調 アレグロ・ノントロッポ | |
Disk B | |
・第2楽章 へ長調 アダージョ | |
・第3楽章 二長調 アレグロ・ジョコーソ |
♪ Living Stereo Seriesのヴァイオリン協奏曲の中で最も音質の良いレコードで、ヴァイオリンの細かな音色とオーケストラの楽器のコントラストは出色です。
演奏だけでなく音質的にも大変優れているためかすぐに売れてしまいます。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲の定番と言われるダヴィッド・オイストラフ = ジョージ・セル盤と共に持っていたい1枚です。
Khachaturian
・オリジナル:RCA Living Stereo
・制作:Analogue Productions
・録音:1958年10月30日 ニューヨーク
・プレス:Quality Record Pressings
・規格:33rpm 180g Stereo LP
・その他:限定盤
・音質:★★★★★
ハチャトゥリアン:組曲《仮面舞踏会》 他 33rpm LP
<演奏>
キリル・コンドラシン指揮
RCAビクター交響楽団
<曲名>
Disk A | |
1、ハチャトゥリアン:組曲《仮面舞踏会》 |
|
・ワルツ | |
・ノクターン |
|
・マズルカ |
|
・ロマンス |
|
・ギャロップ |
|
Disk B |
|
2、カバレフスキー:組曲《道化師》 | |
・プロローグ | |
・ギャロップ(道化師のギャロップ) | |
・行進曲 | |
・ワルツ | |
・パントマイム | |
・間奏曲 | |
・叙情的小シーン | |
・ガボット | |
・スケルッオ | |
・エピローグ |
♪ 超高音質名盤の複刻です!低域が厚く良く伸び、高域はしなやかで綺麗なことに驚かされます。ステレオ感も自然で、1958年録音だとは思えません。RCA交響楽団は当時録音専用のオーケストラのようで、一説ではニューヨーク・フィルやメトロポリタン歌劇場管弦楽団からのトラで構成されていたとか。上手い訳です。
この録音の前日に収録されたチャイコフスキー:イタリア奇想曲 と共に素晴らしい音質です。