最近では「モツレク」などと略して言われてしまいますが、私はモーツァルト:レクイエムを良く聴きます。
良く聴くのは1971年録音のカール・ベーム指揮ウィーン・フィルハーモニー盤と1961年録音のヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー盤です。
特にカラヤン盤は中学生時代に初めて聴いたレクイエムという事も有り特に印象深いのです。
購入したのは国内盤でしたが、当時流行のセパレート・ステレオで夢中になって聴いていました。
高校生から大学生になった頃にはLUXMAN SQ-38FD + Technics SL-1200(SHURE-V15Type3 + DIATONE DS-251MK2で音楽を聴いていましたが、聴きすぎた事もあり盤の劣化が酷くなり初めてDGGの輸入盤を購入しました。
確かに国内盤よりも音は明瞭でしたが、当時の輸入盤は盤面が汚くノイズも多くて・・・。
上のジャケット3種類とも1961年録音のカラヤン指揮モーツァルト:レクイエムですが、左から国内盤、DGGの輸入盤、そしてVinyl Pasion Classicalの輸入盤です。
それから30年も経ち、たまたま見つけた同レコードVinyl Pasion Classical のリマスタリング盤、しかも2枚組。早速仕入れて聴きましたが素晴らしいです。
ジャケットはオリジナルとは異なりますが、それは国内盤も同様でした。
Vinyl PasionはClassicalだけでなくジャズやポピュラーなども複刻させている文字通りレコードに情熱を持った会社で、しかもMusic On Vinylと同じオランダの会社です。
オランダば、ソニーと共にCDの普及を勧めたPHILIPS本社のある国で、一方ではレコードに変わるメディアとしてCDを開発・推進させ、一方では価値あるレコードを複刻させるという興味深い国です。
さて、肝心の音質ですが、ノイズレベルが低く奥行き感がしっかりと再現されます。
木管楽器の細かな音やオーケストラと混声四部のトゥッティでも歪み感が無く音楽に浸れます。
そしてベルリン イエス・キリスト教会の残響が綺麗に聴き取れるようになりました。
「こんな良い音で録音されていたんだ!」と言うのが第一印章です。
同じ33rpmでも2枚組になったためカッティングに余裕がある優位性もあります。
やはりモーツァルト:レクイエムのような片面30分近い収録は無理があるのでしょう。
気になる盤質も良好で、この盤では擦れやキズ、反り、そしてレコードを取り出したときに目に付く盤面のゴミ、静電気も少ない状態でした。
有名復刻盤メーカーから出ていないレコードをお探しの方、新たにレコードに興味を待たれた方、そしてオリジナル盤にしか興味の無い方にも聴いて頂きたいと思います。
以下、Vinyl Pasion Classicalの代表盤を一覧にします。
一度には追加できませんが、徐々にリンクを張ってご購入頂けるようにいたします。