随分間が空いてしまいましたが、サブ・ウーファーを追加した
WoodWill版HS-500はとても良くなりました。
特にクラシック音楽の再生にサブ・ウーファーの有り、無しは大きく影響します。
さて、アルテック A5ですが、スーパーツィーターを加え、高域の表現力には繊細さも加わりましたが、低域は40Hz位までが限界で後はだら下がりです。
クラシック音楽の空気感を再現できるようにするにはもっと下まで伸ばす必要があります。
そこで、WoodWill版HS-500用に購入したYAMAHA NS-SW500というサブ・ウーファーを共有することにしました。
サイズも写真のようにピッタリなので、WoodWill版HS-500のスピーカースタンドとしても使用しています。
僅か、25cmのスピーカーですがレベルを上げるとヤマハ独自のA-YST II方式で音としてではなく部屋の振動として超低域がしっかりと再生されていることに気付きます。
NS-SW500にはハイカットが内蔵され40Hz~140Hzを連続可変出来ますが、受け持ち帯域は40Hz以下としてDriveRack4800を組み合わせ上手く繫がりました。
アルテック A5は、最新の技術を駆使し、新素材を使って作られた現代のスピーカーから見ると何とも古ぼけたスピーカーに見えてしまうと思いますが、益々好きになってきました。
昨年の暮れになりますが、レーザーターンテーブルのアップグレードの件で拙宅にお越し頂いた I さんがお使いのスピーカーが タンノイ ヨーク・ミンスターでした。
部屋の関係で、非常に残響が多く音がこもっていてスッキリせず、ご自身の好みの音に出来るまでかなり苦労され10年かかってようやく好みの音が出せるようになって来たと仰っていました。
私自身も以前4種類のタンノイを使っていましたのでタンノイが持つ素晴らしさを実体験して知っていますが、上手く鳴らしたときの弦楽器や木管楽器の美しさは格別です。
しかし、いきなりそんな音が出るわけでは無くイメージより硬質な音調なので、柔らかく解きほぐすのには苦労すると思います。
そんなタンノイでクラシックを聴いていらっしゃる方の客観的な感想はとても重要で参考になりました。
アルテック A5を聴かれた後の I さんの第一声は、「これアルテックですか ?」でした。
驚かれたようで、曲の再生途中でソファーから立たれてアルテックの近くまで耳を近づけていました。
イメージしていたアルテックとは180度違う音だったようです。
まずは音が柔らかくて驚かれたようで、お使いのヨーク・ミンスターより優しい音がするそうで、クラシックを聴いても違和感は全くなく、全体的にはむしろ A5の方がクラシックが上手く鳴っていると仰って頂きました。
参考
お聴き頂いたレコードは器楽曲や室内楽がお好きとの事で下記が中心となりました。
お褒めの言葉としても嬉しかったです。
やはりサブ・ウーファーの追加による効果は大きく、音全体が柔らかくなりました。
また、大きな効果が出るのはクラシックの方が多く、大ホールでの録音はよりゆったりと聴くことができます。
元々、大編成のオーケストラは鳴りっぷりの良さが吉と出て鳴ってくれますが、器楽曲や室内楽では粗が出やすく難しいソースでした。
サブ・ウーファーの追加は、正解でアルテックでクラシックが聴けるようになって来ました。