ドームスコーカーが断線していて使用出来なかったYAMAHAの1000Mが眠っていました。
いつか修理しようと思っていたところ、手ごろな価格で程度の良い1000Mをオークションで見つけました。
ドームスコーカーの修理代と余り変わらなく落札できたので、手持ちの1000Mと落札した1000Mを組合わせて新1000Mを完成させることにしました。
各ユニットをバッフルから取り外してクリーニングして出来る部分は塗装もおこないました。
個人的には夏休みの図工の宿題といった感覚でやりましたが、まあまあ良く出来たと思います。
(クリックして見て下さい。)
LE8Tには休暇を取ってもらい、その席にNS-1000Mが座りました。
以前は、JBL-4343BWX、JBL-4344MK2 など4Way + マルチチャンネルなどで約25年いろいろと試行錯誤しながら個人的に満足できる音にすることが出来ました。しかしユニット数が多いことのメリット、デメリットも同時に感じていました。
そんな中で、現在はALTEC A5やLo-D HS-500のような2Wayのスピーカーに 〜 40Hz ・ 16,000Hz 〜 の両端を
サブ・ウーファーとスーパーツィーターにより追加する形で満足しています。
NS-1000Mは3Wayですが、中域を担う88mmのドーム型スコーカー(JA-0801)がとても優秀で500Hz 〜 という比較的低い帯域から受け継いでいます。
このため大好きな女性ヴォーカルを聴いてもウーファーとスコーカーの繋がりが声の帯域と重ならず滑らかに再生されます。
その反面、このスピーカーの最も中心となるスコーカーのレベル調整を注意をして行わないとNS-1000M本来の真価を発揮できません。
いずれは各ユニットを専用アンプで鳴らすマルチチャンエルに変更したいと思いますが、現在は付属のネットワークを使ってシングルアンプで鳴らしています。
型番最後のMが表すようモニター仕様のフラットな特性のスピーカーで、音そのものが綺麗です。
低音はあまり伸びて居らずやや軽めの低音ですので、エンクロージャーを後ろの壁に近づけ、あまり高く持ち上げないなどの工夫でかなり改善されます。
また、故長岡鉄男氏が、NS-1000Mバスレフ型にする
「NS-1000Mリニューアル計画」も外見を損なわず背面のネットワークを浮かせて低域を手軽に伸ばす方法の一つです。
音場型のスピーカーではありませんが、セッティングによりスピーカーの外側にも音場を広げることもできます。
生産開始から今年で40年経つスピーカーでも、23年間も発売されただけのことはあります。
その点は、エンクロージャーは改良してありますが写真隣のHS-500(WoodWill版HS-500)と同様です。
特にクラシック、しかも小編成の室内楽にはこれしか無いという音も出してくれます。
方式は全くことなりますが、これは以前使っていたQuad ESLに似た音の出方です。
鳴らし方により大きな差が出ると思いますが、上手く鳴らせば現在でも素晴らしいクォリティで音楽を再生できるスピーカーです。