先日ミュージックバードのアナログ・レコード専門番組『アナログ・サウンド大爆発!』でもお世話になった田中 伊佐資さんから『シャーキーズ・マシーンが初CD化されましたよ。』とメールをいただきました。
番組にゲストとして出演させて頂いた際に、スタジオに持ち込んだ改良したレーザーターンテーブルでレコードのシャーキーズ・マシーンからジュリーロンドンの『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』を再生した時CDは発売されていなかったため、今回の発売を教えてくださったのです。
早速CDを入手して30余年前の国内プレスのレコードとの聴き比べをしました。
試聴曲はこれまでに数え切れない位聴いているジュリー・ロンドンの『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』で、違いは非常に良くわかります。
あくまでも私の感想ですが、一聴すると出だしのレイ・ブラウンのベースがたっぷりと鳴りレコードより豊かに感じるのですが、ベースの膨らみと感じる帯域は豊かな反面、以外と最低域までは伸びていません。
シェリー・マンのドラムもスネアの音が平面的で、何かヴェールを被った感じで抜け切りません。
バーニー・ケッセルのギターも同様です。
そして肝心のジュリー・ロンドンの息遣いもレコードで聴く方がずっとリアルで悩ましい!
全体の静寂感とでも言えば良いでしょうか、放たれる音と次に放たれる音との間の音が減衰して行く様子はレコードの方が長い時間音を追う事ができます。
試聴したCDプレーヤーは、SONY SCD-1という年代物なのでそのせいもあるかも知れませんが・・・
可能であれば4月5日放送予定の上記番組でレコードの良さを味わってください。
このレコードは映画のサウンド・トラック盤のため写真のようなジャケットですが、内容は本当に素晴らしく音質も優れています。そしてこの豪華メンバーをご覧ください。
録音は1981年 全てこの映画の為の新録音です。
レコードは復刻されておらず、中古レコードも入手には時間がかかると思います。
手軽に早く聴いてみたいと言う方にはCDの販売もしています。
<曲目>
1、ストリート・ライフ | :ランディー・クロフォード | |
2、麻薬手入れ | :フローラ・プリム&バディ・デ・フランコ | |
3、ルート66 | :マンハッタン・トランスファー | |
4、マイ・ファニー・バレンタイン |
:チェット・ベイカー |
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5、ハイ・エナジー | :ドク・セヴェリンセン | |
6、シャ-キ-ズ・マシ-ン愛のテーマ | :サラ・ヴォーン | |
7、恋の 8 to 5 | :ジョー・ウィリアムス | |
8、マイ・ファニー・バレンタイン | :ジュリー・ロンドン | |
9、SEX演習 | :ドク・セヴェリンセン | |
10、レッツ・キープ・ダンシング | :ペギー・リー | |
11、シャーキーズ・マシーンのテーマ | :エディ・ハリス | |
12、ビフォア・ユー | :サラ・ヴォーン&ジョン・ウィリアムス |