オールホーンで統一するのが一番!と勝手に決め込んで、FOSTEX T500A 2を加えましたが好みの問題でELACの4PI PLUS.2に変更してから3ヶ月位経った頃、Driverack PAの上級機にあたるDriverack 260を1週間程貸し出してもらえる機会がありました。
デジタル機であるためレベルやクロスオーバー、スロープ特性を同様にして試聴するのは非常に簡単です。
早速Driverack 260の設定をDriverack PAに合わせて聴いてみるとやはり違います。
高域についてはあまり感じませんでしたが、明らかに低域が伸びています。
ただ伸びただけではなく、まるで低域のレベルを僅かに上げたような印象なのです。すぐに低域等のレベルを確認しましたがDriverack PAと全く同じ数値のままです。
また、気持ち優等生のようなカッチリとした印象もありましたが・・・
アルテック A5からは離れているようですが、A5に内蔵されているネットワークと考えれば切り離すことは出来ません。
DriveRack PAと260と比べると価格は2倍位高くなりますが、低域の伸びを目の当たりに知ってしまうと良い部分を聴いてしまうDriveRack PAに戻したときの音は低域が痩せて寂しくなってしまいました。
システムによっては違いがあるのかも知れませんが、拙宅のA5システムでは違います。
実際に違いを知って、良さがわかってしまうどうしても欲しくなってしまいます。
1週間ほどで、DriveRack PAを手放し差額と合わせてDriveRack260を購入しました。
やはりDriveRack260の低域は余裕があり伸びていました。
中・高域について変化を感じませんでしたが低域は違います。A5の515ウーファーは軽いウーファーではなく小音量で低域がゆったりと鳴るタイプでは無いと最初から諦めていましたが、ずいぶんと改善されました。
ちょつと古い1968年のDECCA録音ですが、ハンス・シュミット・イッセルシュテット/ウィーンフィルハーモニー管弦楽団のベートーベンの演奏が好きで時々聴いていますが、今まではっきりしなかったコントラバスの旋律がかなりはっきりして聴いていて追えるようになりました。
不思議なもので、中・高域について変化を感じないと書きましたが、こなれてくると低域が伸びたためかヴァイオリンのしなやかさも加わってきたように聴こえてきます。
ここで考えたのがパワーアンプです。いままで改良したサン・オーディオの300Bの真空管アンプで515ウーファーを鳴らしていましたが、シングルの真空管アンプなので出力は8W程度です。
音質的に不満を感じた訳ではありませんが、DriveRack260に変更して低域が伸びたので、大出力で制動力の大きなアンプで鳴らしたらどう変化するのか知りたくなりました。