A5 のようなホーンシステムにはホーン型のスーパーツィーターが良いと決めてFOSTEX T-90AからT-500A 2 に変わりましたが、聴き込めば聴き込むほど音色の違いが気になりだしました。
音色という言葉通り、A5 と色合いが違うのです。
何方かと言えばA5は明るく元気のある陽性の音色を持っています。FOSTEX T-500A 2も明るく元気野ある音ですが、外見のようにきらびやかな音色を持っています。
私の乏しい文書力では巧く表現出来ませんが、A5 の音は明るい中にもどこか渋さのある明るさなのです。
以前格安で入手したパイオニアのPT-R4というリボン型スーパーツィーターを遊び半分で接続してみた所、何と違和感無くA5と繋がりました。
よくリボン型にはリボン臭さがあるということを聞きますが、ホーンの個性と相殺されているのかも知れません。
とても良い感触を得たので、A5の驚異的な高能率に負けず、更にホーンスピーカーの指向性の強さを補ってくれそうなリボン型のスーパーツィーターを探すことにしました。
そして見つけたのが、ELACの4PI PLUS.2という無指向性のリボン型ツィーターです。
能率も高くカタログ上では92dBあり、入力も定格で400WもありますのでA5にもマッチします。
FOSTEX T-500A 2を手放して代わりに4PI PLUS.2を購入しました。
頑丈な梱包箱から取り出すと、まず大きさと新鮮なデザインに惹かれます。色合いの違いから探していたスーパーツィーターですが、駆動方式は別としても外見の色合いはALTECに近づいたようです。
実際に使ってみると本当に不思議なスーパーツィーターです。
いや、これならクロスオーバーが5,000Hz以上の無指向性ツィーターとしても使えます。
置き場所も通常のスーパーツィーターであれば、A5本体に近づけてセッティングして点音源に近づけたい所ですが、無指向性のため通常のセッティングにこだわらない方が良いようです。
A5 とは12,000Hz -6dBで繋ぎました。私はマルチチャンネルで繋いでいるため4PI PLUS.2の内蔵ネットワークは不要のため、ローカット用のフィルムコンデンサーを介してリボンツィーターユニットにダイレクト接続にしました。