当初の予定から3ヶ月も発売が伸びた『マーラー交響曲第2番 復活』レナード・バーンスタイン指揮/ニューヨークフィルハーモニックのレコードがようやく今日届きました。
入荷の当日中に何とかご予約を頂いていたお客様にレコードを発送する事が出来ました。
ほっとして自分用に購入したレコードを早速聴きました。
演奏については『復活』の決定的名盤として、数多くの『復活』のなかで未だに絶賛されていますので何も付け加える事はありませんが、音質的にも圧倒されました。
これは想像でしかありませんが、マスタリングを行ったユニバーサル・ベルリンのマールテン・デ・ボア氏はこの決定的名盤で、オーケストラ、しかも合唱を含む大編成の曲だってレコードでここまで再現できるぞ!と言いたいのではないでしょうか?
CDとレコードのように音楽を入れる「入れ物」が異なる場合、中身をいかに上手く入れ物に入れるかが大きなポイントになりますが、この『復活は』レコードという入れ物に音楽全てを上手く入れる事が出来たのでしょう。最近私が聴いたクラシック復刻盤の中でもベスト3に入る事は間違いありません。
オーケストラと合唱での微妙な空気感、音場感も見事に再生されます。
クラシック音楽にこそ必要な低音も限界まで伸びていて、最後の『復活の賛歌』〜おお、苦しみよ、すべてにしみ通る苦悩よ〜 のパイプオルガンとオーケストラのトゥッテイでは圧倒的なフォルテシモでSWを心配してしまう程の重低音が出てきます。
一時のColumbia録音にあるような乾燥したニューヨークフィルの弦の音はなく潤いに満ち漂うような弦楽器に柔らかな木管、そして鋭くなり過ぎない金管。暖かく濁りの無い独唱と合唱・・・・
勿論、打楽器の力強さ、パイプオルガンの這うような重低音も
是非お使いのプレーヤーをチェックされて、最新のアナログレコード再生に挑戦してください。