久しぶりに音楽を聴こうと思っていたら、何とC&L Musicの新譜が3タイトル入荷してきました。
当社は3月末の発売予定が4月初旬になり、そして4月末日、それが・・・でも入荷が早くなる分にはかまいません!
どれから聴こうか迷いましたが、聴いたことのなかったR ・シュトラウスのヴァイオリン ソナタを聴くことにしました。
R.シュトラウスと言って浮かんでくるのは、『ツァラトゥストラはかく語りき』『ドン・キホーテ』『英雄の生涯』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』『死と変容』などの交響詩、交響曲では、『アルプス交響曲』、『家庭交響曲』、オペラでは、『バラの騎士』『サロメ』『エレクトラ』など、など。
R.シュトラウスが1曲しか残さなかったこのヴァイオリン ソナタはすぐに気に入りました。
ロマン派のヴァイオリン ソナタのようにヴァイオリンがメロディーを奏でピアノが伴奏をするという形から一歩踏み出して対等に音楽を構築しながら美しさもある素晴らしい曲でした。
チョン・キョンファのヴァイオリンとクリスチャン・ツィメルマンのピアノが完璧と言っても良いほど溶け合いながらまるで協奏曲のようなスリリングな面もあり3回も続けて聴いてしまいました。それほど素晴らしい曲と演奏です。
録音は、響きの奇麗なホールの中央席より少し前で聴いているような感じですが、かなり細かな音まで聴こえます。気になる程ではありませんが、クリスチャン・ツィメルマンも唸るんですね。
ダイナミックレンジも広くてツィメルマンのフォルテシモでも音が濁りません。また、チョン・キョンファの好くうたい美しい音色も余すとこなく聴くことができます。特にお勧めできる1枚です。